
凍えそうなカモメ煮詰め焼いてみました。今晩は、ゲンサンです。
冬景色……
北へ帰る人の群れは誰も無口で……そりゃそうだ。
「はやぐ家さ帰って雪かたづけねば」って考えると誰だって無口になりますよ。そんなゲンサン御殿も例外ではなく……

ごらんの有様……
雪余してます。キロ10円で売ってあげますので誰か取りに来ませんか?

連日の大雪で流石に目が死んでます。(後から見て本人もビックリ)
スノーダンプに乗ってる雪がメレンゲに見えてきたので既に末期です。

流石にこの量は食えないよね……でもこれを使って何か料理出来ないだろうか?
クッキングバカの本領発揮なるか??
雪って実際食べるとどうなの?
気候システムにおける雪と氷を専門とするNolin教授は、雪はほとんどの場合、飲料水と同じくらい清潔であると言います。雲から地面まで届くまでの過程で、冷たい水の分子がちりや花粉の粒子を囲むことで氷晶が形成され、沈着という過程を経て雪片になります。
出展 NAVERまとめ 雪をかき氷で食える!?汚いと思われていたが実は清潔だった!
……要するに、雪自体は綺麗なんだけど……綺麗に結晶化した状態の雪は埃っぽいって事かーい!
これではあまり気が進みませんね。別の方法を考えてみましょう。
雪を道具として使おう!
江戸時代では「氷室」といって冬に出来上がった氷なんかを洞窟にしまっておいたそうです。
時にはその中に生鮮食品を保存したり、夏の暑いときには将軍へ氷を献上したとか。
まぁ、僕には文明の利器である冷蔵庫があるのでそこまで夏の冷却事情に困っている事はありませんが……
ただ、当時の製法をそのまま再現する形でこんなものを作ってみました!!
1869年 横浜で作られた 「あいすくりん」を真似てみよう。
あいすくりんとは……そう、アイスクリームの事です。
日本で初めてアイスクリームを賞味したのはフィラデルフィア号に乗り、ワシントンに招待された徳川幕府の使節団といわれています。
それから時が過ぎ、日本で最初に横浜の馬車道通りで作られたのが日本で最初のアイスクリームとなります。
そして、1883年にはかの有名な迎賓館である鹿鳴館にて外国の方をもてなす為のデザートとして振る舞われました。(日本も外国のように進んだ国ですというメッセージがあったとされている)
非常に興味湧きました。というわけで冷蔵庫から材料を……

源たれ「やぁ」

「お前は使わねぇよ。」

じゃん。当時使われていたと思われる材料を揃えてみました。
当時の記録によると牛乳、砂糖、卵の簡単な材料。そして塩をかけた氷で冷やして製造されていたそうです。
卵は今回、われらが藤崎町トキワ養鶏の卵。牛乳も青森県産をチョイスです。
今回は個人的な好みでクッキーなんか作る時に必要なんだけど、その後高確率で賞味期限が切れる「バニラエッセンス」も使用してみましょう。この香りが好きなんです。

今回は温度が下がりやすい金属製のカクテル用のシェイカーを使用していますが、普通に口が堅く閉まる瓶とかでも大丈夫です。(むしろそっちの方が簡単かも)
材料をある程度煮る

1.牛乳 2.卵黄1個 3.砂糖おおさじ2 この3つを入れて煮ます。
ここでお気づきの方もいるかと思いますが……これノンアルコールカクテルの「ミルクセーキ」の材料そのままなんです。

火力は弱火で少しづつかき混ぜながら温めていくようなイメージ。一気に沸騰させると口当たりが重たいアイスになります。

温度管理しつつ……目安は70~80度

ポタージュっぽいトロみがついたら火を止めてさまします。

容器に移したらバニラで香りづけ。かき混ぜたら……




50回以上シェイク!!空気を液体に混ぜるようにイメージしながらひたすら振る!!
ちょっとカッコつけてみました。
雪をとってこよう
シェイクした材料を入れるために雪をバケツに1杯とってきます。

わー……殺意が湧くほどの積雪量だこと♪

バケツに1杯ぎっしりとってきました。

この雪にたっぷりの塩を振りかけます。できれば多めがいいです。
こうする事により、雪温度が-15度まで下がり一気に冷却する事ができます。

塩を混ぜたら、バケツの中に容器ごと突っ込みます。

そしたらさらに雪の中へポイっと
雪の中で冷やすのですが……20分おきに取り出しては50回くらい振って液体に空気を含ませてください。
描き忘れましたが、アイスクリームの半分以上は空気で出来ています。あのなめらかな舌触りは含まれている空気によるものです。

20分待ってから再び振ってまた20分の繰り返し。流石にそろそろ疲れてきました。
容器から液体のシャバシャバした音がしなくなってきたら完成です。
さて、ゲンサン作のアイスクリンはどうなったでしょうか??
さて、結果はどんな感じ???

雪から無事生還、マイシェイカー。ちょっと雪くっついてるけど気にしない。
そーっと開けてみると……??

おぉ、なんかそれっぽいな!!早速バットに開けてみよう

おー!!ミルクアイスだ!!味は初めてにしてはなかなかの物♪
すこーしだけ水と脂肪分が分離している部分がありました。きっと加熱したときのかき混ぜ方が早すぎたんだと思います。
次はゆっくり回せば問題なし!
味は素朴で安心できる味がしました。卵と牛乳はやっぱ鉄板ですね!!
折角だし、雪をちょっとだけ楽しく利用しませんか?
この実験は雪国でしか出来ない実験です。特に青森なんて積雪しない事は無いので毎年の楽しみに「雪アイス」を取り入れてみては如何でしょうか?
ちなみにですが、カルピスを入れて「カルピス雪アイス」なんてレシピもありましたので今度息子と挑戦してみようかと思います。
以上、せばだば皆さん。へばないすでー!
ゲンサンでした^^